Hey Mamaについて本気出して考えてみた
ポルノグラフィティのHey Mamaの和訳と解釈をしてみようと思う。
考察というほどしっかりしたものでもないが、ひとつの可能性の話として受け取ってくれると嬉しい。
まず、自分なりの直訳を。
ねえママ、
ママにときどき叱られるとき、僕は少し泣いてしまう。
だけど、パパは絶対に泣かない、だから優しくしてあげてよ…
パパは強くあろうとがんばってるんだよ。
もっと仲良くしたらいいのに。
ときどき、パパは夜遅くまで飲みすぎちゃってる。
パパは僕にこっそり言ったんだ。
「はじめて会ったとき、ママの笑った顔が可愛かったんだよ。」
ママにときどき叱られるとき、僕は少し泣いてしまう。
だけど、パパは絶対に泣かない、だから優しくしてあげてよ…
パパは強くあろうとがんばってるんだよ。
一晩中愛し合いなよ
ママにパパに優しくしてあげてと話す子どもの話である。
だが、待ってほしい。子どもが母親に向かって自分の父親を指し示すのにyour Papaと言うだろうか?「ママのパパ」と言ったらおじいちゃんのことになりそうなものだ。my Papa、あるいはせいぜいour Papaが適切であるように思える。
……というのは後から論の補強のために考えた理屈で、Hey Mamaの他の和訳の可能性についてはじめに気づいたのは同名の洋曲を聴き、その和訳を見た時である。
Hey Mamaで検索すると真っ先に出てくるので、ちょっと聴いてみた人もいるのでないだろうか。
もちろんこの曲を晴一さんがカバーしたというわけではなく、全く別の曲なのだが、3億回以上再生されているこの曲を、存在を知らないまま晴一さんが同名タイトルの曲を作ったとは思えない。なにかしら影響を受けているだろうし調べてみようと和訳を検索すると、どこのサイトも「"mama"には「セクシーな女性、かわいい娘」という意味があり、hey mama は彼女やかわいい女性に対する呼びかけの言葉である」というようなことが書いてあるではないか。もしかして……?と思いpapaの意味を調べてみるとやはり俗語で恋人を表すと出てくる。よって、mama、papaをそれぞれかわいい娘、彼氏として訳すと次のようになる(ただし今の日本語でhey mamaを正確に訳そうとするとどうしてもクソダサくなるので単に「ねえ君」としている)。
ねえ君、
僕はときどき君に叱られると少し泣いちゃう。
でも、君の彼氏は泣かないに違いない、だから彼に優しくしてあげなよ…
彼は強くあろうとしてるんだよ。
もっと仲良くしたら?
ときどき、あいつは夜更けまで飲みすぎてるよ。
彼は僕にこっそりこう言った。
「僕達がはじめて会った時、彼女の笑顔が可愛かったんだ。」
ねえ君、
僕はときどき君に叱られると少し泣いちゃう。
でも、君の彼氏は泣かないに違いない、だから彼に優しくしてあげなよ…
彼は強くあろうとしてるんだよ。
一晩中愛し合いなよ。
Good luck to youのような恋愛応援ソングとなる。
この2つの解釈はどちらかが正しいというようなものではなく、わざとどちらとも受け取れるようにしているのではないかと思われる。ビートルズ的なのは曲調だけではなく、歌詞もまたそうだった……というのが僕の結論である。