みみずく通信

毎日更新

チャーシューゴロゴロ!レタス炒飯

僕の大学の近くには店のキャパの大きさとメニューの豊富さ、そして量の多さがウリの百香亭 という中華料理店があります。サークルの新歓なんかでもよく使われてます。このお店は僕達、というよりは友人の1人である中国人留学生が大好きで、どこに 食べに行こうかという話になるとしばしば猛プッシュするので、今までも平均して二週間に一度くらいのペースで行っていました。少食なこともあって、僕は正 直あんまり好きじゃなかったんですが、多彩なメニューの探求の末、”チャーシューゴロゴロ!レタス炒飯”は美味いしコスパもいいし食べきれるという結論に落ち着き、最近は中国人が発作を起こすたびに百香亭に行くたびに”チャーシューゴロゴロ!レタス炒飯”を注文してもぐもぐと食べていました。

 

”チャーシューゴロゴロ!レタス炒飯”は名前の通りひとくちサイズのチャーシューがレタス炒飯にごろごろ混ざってる食べ物なんですが、これの素晴ら しいところは普通のたまごレタス炒飯に100円を追加するだけでチャーシューゴロゴロ!を実現してるところなんですね。正直ただのたまごレタス炒飯は量が 多いわりに一瞬で飽きて、残りは全部鳩にあげたい……みたいな気分になりながら食べることになるんですが、チャーシューというアクセントが入ることによっ て終盤まできっちり戦えるんですよね。ホント神。でも辛い食べ物を頼んだあとに頼むと炒飯まで辛くなるのはなんとかしてほしい。中華鍋はちゃんと洗おう?

 

さて、問題は10日ほど前、いつものように百香亭に行き、席に座って、雑談をしていると、流れでこのお店の話題になりました。そこで僕が何の気なしに「俺は百香亭あんまり好きじゃないんだよねー」と言ったら、テーブルの横には!なんと!いつのまにか!店長が立っていました。

 

よりによって店長じきじきに注文を受けにきてくださったらしく、僕のちょっとした戯言もばっちりお客様の声として届いてしまったのではないかと思われました。

 

とりあえず注文をして、店長が帰っていったあと当然今の事案について話し合い、言うて客の雑談とか聞いてないでしょとか、店長中国人だしわかってないでしょとか、お前は店長を怒らせたからもう出禁だとか、様々な意見が交わされました。

 

まあ、そうは言っても飲食店で客が好きじゃないと言ったくらいで怒ってられるわけもないので、特に問題はないかと思っていました。

 

僕は自分でもびっくりするくらい間抜けなところがあるので、炒飯がやってきた時最初は「なんかいつもと違うなあ」くらいにしか思いませんでした。

 

「ねえチャーシュー炒飯って具材変わったのかな?チャーシューがすごく細かいしなんか味も違う気がする」

「え?それたまご炒飯じゃない?」

「えっ?」

「いやそれたまご混ざってるしそれはチャーシューじゃなくてひき肉でしょ」

「あ、ほんとだ……」

 

店長やっぱり怒ってるの!?

 

 ごめんなさい……好きじゃないとか言って……ほんとは好きだから……謝謝昼飯も春巻きも大好きだから……ただちょっと学食の気分だろうと油そばの気分の時だろうと連れてかれるのが嫌だっただけなの……。

 

とは言え、単にメニューを間違えただけの可能性もあり、僕が注文の時に「レタス炒飯」とだけ言ってたという指摘もあったので、その時もああ、間違えて頼んじゃったのかなと思っていました。

 

しかし食事を済ませ会計のため伝票を見たところ、そこにあった文字は

 

 

”チャーシューレタス炒飯” 780

 

 

店長ほんとごめん!!!!!!!!!!!!

 

 

ちなみに今日も百香亭に行って、媚び売ったら逆にチャーシューの量増えないかなと思って「あー百香亭 好きだなー”チャーシューゴロゴロ!レタス炒飯”うまいんだよなー」と言ってみましたが、特に変化はありませんでした。むしろレタスの量が少なかった。で も僕達は学んだんだ……。頼んだ料理が届くことの喜びを……。”当たり前”の大切さを……。そして店内でその店の悪口を言っちゃいけないってことを……。